
中札内村はきれいな空気と水が自慢。しかしそれだけで、おいしい豚肉が生産できるわけではありません。そこには人の知恵や工夫、試行錯誤の積み重ねが不可欠です。
どんな餌を与えればおいしさがアップするのか。そもそもおいしさとは何なのか。飼育方法の見直しで肉質はどう変化するか。日々の仕事の中で仮説を立ててチャレンジし、結果を数字で検証する。想像や思い込みではなく、常に科学的な視点を大切にしています。
もちろん失敗も多くありますが、数値化しているからこそ次に活かすことが可能。新たな目標を定めることがモチベーションにもなると考えています。
私たちのミッションは日本の食料自給率向上に貢献すること。そのために社員一丸でおいしさの創造に挑み続けています。
「美味しくて高い」は当たり前。「美味しくて安い」を追求することが私たちのミッション。
代表取締役/渡邉 広大
私たちが育てているのは「三元豚(さんげんとん)」と言われる品種で、きめ細やかな肉質と、軟らかな赤肉、しっとりとした甘みとコクのある脂身が特徴。「十勝野ポーク」という名称のブランド豚になっています。
ブランド豚というと、いかにも高級品のように聞こえるかもしれませんが、当社が目指すのは誰もが手軽に求められる価格で、味も良いこと。子どもたちの成長にも不可欠なタンパク源を安定供給することを当社のミッションとしています。
品質の高さと低コストをどう両立するか。その答えのひとつが衛生管理の徹底です。豚は病気にかかりやすいため、スタッフは外から菌を持ち込まないよう農場に入る際は必ずシャワーを浴び、服も清潔なものに取り替えます。かつて全国的に家畜の病気が流行した時も、当社では菌の侵入をゼロに抑制。病気にかかりにくい飼育環境を整えることでワクチン費用などを削減でき、豚肉の価格も抑えられるのです。
また当社では独自に豚肉の成分分析を行い、人が「おいしい」と感じる肉質や匂いを研究しています。社員一丸の努力の結果、毎日食べたいと思える豚肉を低コストで供給する体制を構築しているんです。
若手の言葉にも耳を傾け、成長を支えてくれる職場です。
飼育スタッフ/三宮 伍生
子供の頃から動物が好きでしたが、中学までは農業とも、畜産業とも無縁でした。農業高校を舞台にしたアニメに刺激され、帯広農業高校のオープンキャンパスに参加したのが養豚業を知ったきっかけです。
高校で養豚について学ぶうちに、経済動物としての奥深さに魅力を感じ、進学した農業大学校でも養豚を専攻しました。就職活動では複数の養豚農家を見学し、その中で一番親身な対応をしてくれた十勝野ポークに入社を決めました。
養豚の仕事は、豚が誕生して育ち、最終的にお肉になるまでの一連のプロセスを目に見える成果として実感できる点が魅力です。また当社には目標達成に向けてスタッフ皆で改善点を議論するなど、チームワークを実感できる雰囲気があり、期待通りの成果が出た時の喜びを共有できるのもやりがいになっています。
当社には自分のような若手に丁寧に寄り添い、成長を後押ししてくれる風土があります。仮に未経験でも、知識がなくても、やってみたいという人には理想的な環境だと思います。
チームで結果を出すからこそ、得られるやりがいと達成感があるんです。
飼育スタッフ/三井敦史
20代は職を転々とし、建築関係の仕事に携わっていました。畜産業のことはよく知らなかったものの、知人から「この会社は楽しい」という話を聞いて軽い気持ちで転職(笑)。仕事に携わる中でやりがいを感じるようになりました。
自分が感じる養豚の魅力はチームプレーであるところです。種付けをする人、出産を支える人、出荷まで育てる人…と、皆がそれぞれの役割を果たして、はじめて仕事としての成果が出せます。目標を共有して、皆で試行錯誤をするからこそ上手く行った時の喜びも大きい。
生き物相手ならではの苦労もありますが、仲間と一緒だから頑張れることは少なくありません。一体感を感じて働けるところが気に入っています。
当社の社風は一言でいうと「明るい」です。社長をはじめ前向きな人が多く、コミュニケーションは活発。「試食会」と称したBBQも頻繁に開催されていて、音楽好きな社員が急にセッションをはじめる…なんてことも日常茶飯事です(笑)
会社の成長は給与やボーナスにもしっかり反映されるので、家族を養い、地に足をつけた生活を築くことも可能。プライベートの充実など、働きやすい環境も年々整備されています。