北海道内田鍛工(たんこう)株式会社は、鉄を自在に操るものづくり企業。とりわけ、傷や腐食から鉄製品を守る「めっき処理」の技術に長けているため、屋外で使われる鉄鋼製品や金具などの需要が数多く舞い込みます。
当社は三重県に本社を置く内田鍛工のグループ会社。母体が古くから電気事業関連の金具や安全対策品を手がけていることから、私たちも北海道電力関連の製品づくりが得意分野です。求められる規格をクリアする技術やノウハウを持っているため、他社はなかなか入り込むことができず、北海道の電柱の金具については半分以上が「北海道内田鍛工製」。インフラに関わる製品のため、安定性が高いのも特徴です。
一方、防雪柵や車両用の防護柵、さらには球場のスコアボードやビルの屋上緑化の枠組み、博物館に展示されるものの骨組み、路面電車の駅の屋根など、実は「こんなところにも北海道内田鍛工製」がたくさんあります。
決して目立つわけではありませんが、私たちの手がけた鉄は暮らしを支えたり、暮らしを便利にしたり、暮らしに楽しみを届けたりするのに欠かせないのです。
ちょうど良い田舎で、副業におでん屋さんをスタート…そんなことを自由にさせてくれるのも会社の魅力。
【営業兼採用担当/橋本 昇二郎(8年目)】
就活を進めている際、当初は東京での就職を目指していましたが、出会う人出会う人から「北海道、イイですね」と声をかけられ、地元の良さを再認識。地元就職に舵を切る中、北海道内田鍛工は必要以上に仕事内容や待遇を良く見せようとせず、その実直な姿勢とインフラを支えるものづくりという点に惹かれて入社を決めました。
僕は金属加工とは無縁の文系出身。ただ、入社後は、まず営業のフィールドから覚えていき、次に設計の知識、次に図面作成と段階的に習得できる教育スタイルなので少しずつ成長できました。今は、もっと手厚く育てるようになっています。
当社のある栗山は札幌から1時間圏内のわりに、人が多くない「ちょうどいい田舎」。一方でコンビニやスーパーもあるので普段の暮らしに困ることはないですし、住む場所も一緒に探すので安心してください。
僕が雑談の中で「おでんなら作れる」というと、周囲がお店の場所や食材の調達先まで探してくれ、あれよあれよと地域貢献でおでん屋さんを始めちゃったくらい協力的な人ばかり(笑)。何より、それを自由にさせてくれる会社もユニークだと思います。
「実は自分の手がけたものがここにも使われている」というやりがいを感じられます。
【プレス班副班長/林 亮太朗(11年目)】
地元の栗山高校を卒業後、新卒で入社しました。ものづくりに漠然とした興味があり、高校の先輩方も多いので働きやすいと思ったのが決め手です。
僕が配属されたのはプレス班。最初は安全の確保や「やってはいけないこと」を徹底的に教わり、その後は金型に材料をセットするなどの作業から少しずつ手を動かすようになりました。最初は自分から質問できなかったのですが、先輩方が「何でも聞いて」といってくれたおかげで、正確でスピーディな作業のコツを聞いて成長することができたと思います。副班長となった今は、作業の振り分けや工程の組み立てを自分で考えることにも手応えを感じるようになりました。
当社ではビルの屋上緑化の枠やスコアボードの一部になる製品を作れるなど、「実は自分の手がけたものがここにも使われている」というやりがいを感じられます。一方、電気事業関連のものづくりも行うなど安定性も抜群です。
だからこそ一昨年には結婚に踏み切れましたし、有休も取りやすいので家族の時間もたっぷりあります。昨年は妻と2回韓国旅行に出かけましたし、今年は土日に有休を付け足してセブ島にも行きました。
栗山でのんびり過ごすのも良いですし、先輩は地域の若い世代が集まるイベントにも誘ってくれます!
【溶接班/中谷 阿楠(3年目)】
商業系の専門学校を卒業後に就職しました。実は、その前に工業系の大学に通っていたこともあり、もともとものづくりの分野には興味津々。合同企業説明会で北海道内田鍛工と出会い、採用担当のやわらかな話しぶりに好印象を抱いた上、電気というインフラを支える製品を手がけていることを聞いて就職を決めました。
僕は溶接班に配属され、まずは溶接の感覚をつかむための「手溶接」を経験。最初は余った材料で練習させてもらい、3〜4カ月後に実際の作業に携わりました。僕は覚えが良いほうではありませんが、先輩方はミスをしても具体的に「ここがダメだからこうしよう」とアドバイスしてくれるなど指導はとても丁寧。ゼロからでもじっくりと成長できる環境です。
僕は就職にあたって栗山町に移住しました。会社は住む場所を探してくれるだけではなく、家賃交渉を一緒にしてくれるなどサポートが手厚いと思います。休日は札幌の実家に帰ることも多いですが、栗山でのんびり過ごすのも良いですし、時には先輩が地元の若者が集まるイベントに誘ってくれるのもありがたいです!