株式会社エル技術コンサルタントは、建設土木分野のコンサルタントです。例えば、一つの道路を直すにもしっかりと測量し、周囲へのリスクを排除した設計が必要。さらに、重機による振動が周りの住宅などに影響がないか調査したり、万一揺れによって建物が破損した場合、本当に工事によるものか調べた上で補償額を算出したり、さまざまなプロセスを経ています。当社はその「建てる以前」のすべてを担っているのです。
部署によって異なりますが、業務の上で数字や法律、設計ソフトなどを扱うこともあります。とはいえ、当社の仕事はニッチですし、知識やスキルは、入社後に少しずつ身につければ十分です。一方、数値のミスが仕事を失うことにつながったり、意図をきちんと汲み取らずに進めると後々ズレが生じることもあります。
そのため、分からないことをそのままにせず都度確認する、正確に報告する、曖昧な場合は相談するといった「報連相」が何より大切。営業職のような前に出るコミュニケーションというよりも、マジメにコツコツと人と接することができるのが大きな素養です。社員3名のインタビューから、その一端を感じてください。
細やかなコミュニケーションができるほうが、仕事をスムーズに進めやすいと感じます。
採用担当・補償部補償4課主任/K・K
僕が所属する補償4課は工事による振動や騒音が、建物や周囲の住民の方に影響がないか調査するのが仕事です。
例えば、どれくらい音が大きいか、何時間くらい続いたか、それが規制値から逸脱していないかなど数字を扱うことも多いです。ただ、調査のやり方は決まっているので、実は新人時代はさほど業務に苦労しませんでした。当社では基本的に2人1組で行動するため、分からないことを聞ける人が必ずいるのも安心です。
むしろ、経験を積んで「雪山が騒音を反響させているのでは」「こういう条件下では振動はどうなるだろう」など、一歩踏み込んだ考察ができるようになることで業務が複雑化します。決められたことを淡々とこなすことよりも、好奇心を持って仕事に取り組むほうが面白いはずです。
当社は発注者や工事現場の方、地域住民と接する機会が少なくありません。相手の要望を正しく認識しているか、調査内容をロジック立てて説明できるかといったことが後々のズレをなくします。採用担当の目線からも、こうした細やかなコミュニケーションができる方のほうが仕事がしやすくなると感じますね。
不安なことがあればすべて確認するタイプです。この性格が当社の仕事に向いているのかもしれません。
補償部補償2課/N・S
就活の時、エル技術コンサルタントの会社説明会に参加し、振動や騒音の調査をするという仕事内容に興味を抱きました。一般的な企業の業務内容ではなく、まったく未知の分野だからこそ好奇心が掻き立てられたんです。
補償2課は工事の振動などで建物が傾いたり、亀裂が入ったりしていないか調査するのが仕事。調べる方法や箇所はある程度決まっているため、それに沿って仕事を進めるというのが基本の流れです。僕は、工事周辺のお宅に入って調査の目的を説明したり、お客様に成果品を提出する時にポイントを分かりやすく伝えたりするところで苦戦しました。
とはいえ、原則的に2人1組で行動するため、分からないことを聞ける先輩が必ずいるところは安心。僕自身は不安なことがあれば全部確認するタイプなので、その性格も当社の仕事に向いているのかもしれません。
全部署がワンフロアに集まっていることもあり、おだやかな雰囲気と明るめのコミュニケーションが自慢。社内旅行・食事会(自由参加)、アクティビティ体験、地域貢献のゴミ拾いなど、社員の交流の機会が設けられていることもあり、他部門の先輩や上司にも気兼ねなく話しができます。
疑問をそのままにすると歯車が狂う可能性があるため、「分からない」と聞くことが大切です。
営業部 主任/A・N
私の仕事は大きく3つに分かれています。一つは、官公庁から業務を請け負うにあたって、「この条件・この金額でやります」と提案し、競争で選んでもらう入札に関わる業務。見積書や入札書の作成、入札に出向くこともあります。もう一つは契約から請求にいたるまでの事務処理。最後は、常に動く売上を週単位・月単位・年単位でまとめる売上管理です。
一般的な事務職や営業サポートとは異なり、業務の幅は広いですが、仕事内容は文系理系をまったく問いません。建設業界の一般的な知識や「入札とは」などはしっかりと教えますし、実践形式で少しずつ成長してもらえれば十分です。ただ、同時にいくつもの案件が動くため、優先順位をつけながらタスクをこなしていくのが得意だと、より早く活躍できると思います。
私の仕事は入札金額が1円でも違うと仕事を獲得できなかったり、手続きの段階で各部署の判断を仰いだりします。その際に必要なのが「正確性」。疑問をそのままにしておくと、歯車がすべて狂ってしまうことも。幸い、当社には「なぜそんなことを聞くの?」というタイプはいません。つまり、分からないことを「分からない」といえる環境です。