北海道中の食卓を支える「卵」を毎日300万個も生産しているホクリヨウ。誰もが知る身近な商品でありながら、その裏側には想像を超える知られざる世界が広がっています。
たとえば、養鶏農場ではわずかな鳴き声の変化や見た目から体調を読み取る職人たちがいます。最新鋭の機械が並ぶ選別・パッキング工場では、需要の予測と生産計画を組み立てた頭脳プレーや多国籍なスタッフをまとめ上げるコミュニケーション力が試されます。「工場」や「生産」現場と聞くと、淡々としたイメージを抱くかもしれませんが、実際にはダイナミックかつディープな世界が広がっているのです。
しかも、ホクリヨウは東証上場企業、道内トップシェアとしての安定性を持ちながら、若手に大きな裁量を与える風土をも兼ね備えています。鶏だけでなく「人」も育て、卵だけでなく「才能」を生む会社でもあるのです。
今回はコミュニケーションのプロになった文系出身の先輩、理系の知識を生かして製造管理に取り組む若手、そして鶏への愛情を仕事に変えた女性社員の3名にインタビュー。卵の殻を破って見えてきた、想像以上にワクワクする仕事の中身をお届けします。
現場の「指揮者」としてのやりがいを感じています。
製造本部 千歳GP工場 坂俣洋亮さん(入社8年目・30歳)
自分の主な仕事は出荷と生産のバランスを見ながら日々の製造計画を立てること。例えば、営業部から「この日にスーパーの特売をする」と共有があれば「いつもの倍かな」と判断し、過不足がないよう調整。うまくいった時は、まるでパズルがピタッとはまる瞬間のような面白さです。
働き手を管理するのも自分の役割。工場には外国人も勤めていますので、やさしい日本語や身振り手振りを使いながらコミュニケーションを行います。文系学部出身の自分だからこそ「伝える力」が生かされています。
当社は「成長したい」という想いに応えてくれる会社です。これまで会社のフォローのもとでさまざまな資格を取得しましたし、頑張りは役職や等級という形でシッカリ評価して貰いました。次に挑戦してみたい資格は「卵ソムリエ(タマリエ認定)」という検定。5つ星(最上位)の保持者は日本でも数人だとか…卵屋のプライドとして、いつか合格してみたいです。
自分の役割を一言で表現するなら「指揮者」です。自分の指揮でみんなが気持ちよく仕事を終える。そんな環境を作り上げることにやりがいを感じています。営業志望だった自分が、まさかこんなに製造の仕事にハマるとは(笑)
若手に役割と裁量を与えてくれるイマドキの社風が魅力です!
製造本部/佐藤洸太さん(入社3年目・25歳)
理系大学出身で、もともと食が大好き。就活する中で、卵が多くの家庭で必需品であることに魅力を感じ、ホクリヨウへの入社を決めました
入社後は主に先輩たちの隣について管理業務を学んでいき、特に坂俣さんからは多くの事を教えていただきました。管理はコミュニケーションが必須な役割だけに、皆さん「教え上手」だと感じています。
当社は社歴に関わらず裁量を与えてくれる会社です。僕は2年目の終わりから、製造指示を任されるようになり、今では需要に応じて各所を調整、1日に30トンから50トンもの卵を扱っています。大手調味料メーカーへの出荷もあり責任は大きいですが、数学が得意な自分だからこそ面白いですし、任せられた事を嬉しく感じています。
工場や製造と言えば、休みが少ないイメージですが、当社は月に9日は休めますし、希望休も取りやすい環境です。残業もほとんどありませんし、残った場合も残業代がきちんと支給されます。
次なる目標は、パートさんがより働きやすくなるよう改善すること。この会社は道内シェアトップの大きな会社でありながら、若手の意見も積極的に聞いてくれるので、次々と改善提案をしていこうと思っています。
毎日が成長のチャンス。365日飽きない面白さがあります。
生産本部/佐々木美里さん(入社4年目・26歳)
酪農系大学出身で、実家で飼っていたこともあり鳥が大好き。鳥に関わる仕事がいいな…と思っていた時、誰もが知る当社の名を見つけて、ここだ!と入社しました。
現在は札幌農場で2棟、約10万羽の鶏舎管理を担当しています。餌やりや水などは基本的に機械がやってくれますが、鶏の健康状態を見回るのは人間にしかできない仕事。死亡している鶏がいないか、餌や水が行き渡っているか、温度や換気は適切か等チェックします。一見単純そうに見えて、これが一番大切で難しい仕事。職人的な勘も必要だからこそ、この先もなくならない職業だと思います。
一日の終わりに「成績」と呼ばれるデータが渡されて、卵の大きさや個数、鶏の健康状態がフィードバックされます。ある種の数字を積み上げる面白さがあり「明日はこうしよう」という改善に繋がるんです。とはいえ生き物相手だからそう上手く行かないこともしばしば…それが面白さでもあって、365日全く飽きずに仕事をできるモチベーションにも繋がっています。
学生の皆さんには、ぜひインターンに参加してほしいです。鶏たちの快適のために毎日愛情をかける…実際に見て体験してこそ、奥深さを感じてもらえると思います!