「ウエス」をご存知ですか?工場での油・水の拭き取りや機械メンテナンスなどに使われ、古着やタオルから再利用するケースが多いのが特徴です。
株式会社キョクサンは、旭川市に本社を構え、札幌市、仙台市、そしてカンボジアにも拠点を展開する繊維リサイクル企業です。行政や店舗などで古着を回収し、カンボジアでリユース販売できるものと、ウエスの原料となるものとに選別。ウエス用の原料は裁断した上で日本の工場へ送り返してもらい、製品へと仕上げています。
当社は「サステナブル」「SDGs」のワードが生まれる前からリサイクルをビジネスとし、海外市場の動向に左右されないよう平成26年にカンボジアに現地法人を立ち上げました。今では現地の雇用創出や寄付活動などにも力を入れています。
就活世代の注目度が高い「リサイクル」をフィールドにしながら、社員の誕生日や記念日を記したオリジナルカレンダーを作成したり、みんなでキムチを作る企画をしたり、お気に入りのカレーを写真付きでアピールする「カレーの日」を楽しんだり、とにかく和やかで自由な社風も自慢です。
繊維リサイクルや社会貢献の手応えに加え、ユニークな働きやすさも感じていただけると思います。
代表取締役/山崎 真嗣
私がキョクサンに入社したのは30年以上前のこと。これまでウエスの原料調達を問屋任せにしていたところを自前で古着回収に乗り出したり、本州の商社を通して海外に洋服を買い取ってもらっていたところをカンボジアに現地法人を立ち上げたり、外部環境に左右されない基盤を作り上げてきました。今やSDGsやサステナブルの後押しもあり、売上は6〜7倍と急成長しています。
当社では繊維リサイクルやカンボジアの学校への衛生教育といった社会貢献活動による大きな手応えが感じられる一方、働きやすい環境づくりにも力を入れています。社員の誕生日や記念日を記したオリジナルカレンダーを作ったり、100円社食を導入したり、月1回の面談で「レンジを増やして」というリクエストに応えるなど、その手法は少し…いえ、かなりユニークです(笑)。
繊維のリサイクル率は30%程度。逆にいえば可能性は大きい分野で、最近はコープやニトリといった大手企業とタッグを組んで古着回収の間口を広げています。こうした回収のアイデアの発信や海外勤務、カンボジアでの社会貢献活動…新卒さんの未来も大きく広がっているでしょう。
キムチを作る恒例企画、「カレーの日」、歩数競争など楽しい取り組みのおかげで人間関係がとっても良好!
総務部主任/内海 百華
高校卒業後、新卒で入社しました。テレビなどで東南アジアの豊かとは言い難い実情を見て、何となく「自分にできることはないかな」と感じることが多く、キョクサンのホームページでカンボジアの現地法人があることに惹かれたのも大きかったです。
入社からずっと総務で事務職を担っています。当社の社長は社員との距離が近く、仕事が上手くいかない時はアドバイスを送ってくれるなど、とにかく一人ひとりの味方になって寄り添ってくれる存在。キャリアアップしたいと相談した時、私がどう成長したいか耳を傾けてくれ、工場の製造の進捗や人員配置などに携わる係長としての役割に導いてくれました。
当社では機会があればカンボジアの慈善事業にも参加できます。他にも、歩数計の歩数を競い合って優勝者がQUOカードをもらえるイベント、年末にみんなでキムチを作る恒例企画、カレー好きな社長にお気に入りのカレーをアピールして選ばれた人にプレゼントがあたる「カレーの日」など、ユニークな取り組みもたくさん!
おかげで人間関係は本当に和やかで、みんなが会社を思って意見を出し合える風土。その点はまったく心配しなくて良いですよ。
日本と異なる環境に身を置き、「自分を変えてみたい」とカンボジア工場で働くことを決めました。
カンボジア工場/佐藤 愛実
もともと母がキョクサンで働いていて、幼いころから会社の存在が身近でした。前職であまり仕事に慣れることができず悩んでいた際、お誘いを受けて入社してみたんです。
入社後は工場でウエスの製造や裁断、選別に携わり、基礎的な知識を習得。その後、電話対応をはじめとする事務方の仕事も教わり、お客様対応や注文の受け方、原料の手配などを丁寧に指導してもらいました。
入社から半年ほどが経ったころ、カンボジア研修に参加することになり、その際に現地で働かないかと打診されたんです。日本とはまったく異なる環境に身をおいてみるのも刺激的ですし、私自身が現地の感情表現豊かなスタッフと接することで「自分を変えてみたい」と強く思ったので一も二もなくカンボジア工場で働くことを決めました。
現在は約100名ほどのカンボジア人スタッフと関わりながら、古着としては売れない洋服の選別や裁断を行っています。私たちの原料が日本に届き、多くの場所でウエスとして使われていることにやりがいを感じる上、大げさですが両国の架け橋になりたいと思える仕事。現地の日本人グループと交流するのも楽しみの一つです。