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武部建設株式会社

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「木」をよく知る大工と現場監督。 武部建設でなければ手がけられない木造建築を。

武部建設株式会社は、高性能省エネ住宅はもちろん、ワイナリーやレストラン、教会、宿泊施設といった比較的大きな非住宅木造建築物まで、木造の在来工法と大工の手仕事を大切にしてつくり上げる「木造建築のプロフェッショナル集団」です。

技術力の高い大工を自社で抱えているだけではなく、道内では唯一古民家再生を事業にしていることもあり、現在ではなかなかお目にかかれない伝統的木造建築の解体・再生から、さらなる学びと成長につなげているのも強みの一つです。

同社は、社有林から道産木材を切り出したり、解体した古民家から古材を取り出したり、長年の取り組みから「木の扱い」「木の種類」「木の収め方」などに長けた人材が数多く在籍しています。

今は、世界的なカーボンニュートラルの動きも強力な後押しとなり、「木造建築」が脚光を集める時代。一方、そのニーズに対し、専門家はわずか。大手ゼネコンやハウスメーカーでも手がけるのが難しい一握りのフィールドが、武部建設の得意中の得意分野「木造建築の原点に立ち返る丁寧な仕事」なのです。

写真の楕円形の木造建築物がその代表例。実際に建築を手がけた2人にお話を伺いました。

1ミリのズレが生じるだけでも全体が歪になるため、
全神経を集中させて墨出ししました。

建築部長(設計・施工管理)/金子 大介

2019年のこと。以前、当社で家を建てた木に造詣の深いご夫婦が「親戚にこういう書庫を設計してもらったけれど、できますか?」と見せてくれたのが楕円形の建築物。ガウディやフランク・ロイド・ライトのような特徴的な建築物を見るのも好きですし、こうした面白い形の設計を見たとたん「やりたい」と思いました。

とはいえ、木で楕円を表現するためには設計通りに墨出し(現場に線や印を付けること)しなければならず、1ミリのズレが生じるだけでも全体が歪になります。22面で描く楕円の一つひとつの部材の距離や角度を正確に測るなど、全神経を集中させる真剣勝負が続きました。

加えて、外壁に使ったのは社有林の間伐材なのでサイズが不揃い。それらを反りや歪みといった将来の変化まで予測しながら割り付けていったのは、さすが当社の大工です。このように木の扱いを知る高い技術力がなければこの書庫はできなかったですし、それができるのは武部建設だけだと思います。

大工の技術力を生かし、他では手がけられないような建物を完成させられたのは一つの目標が叶った気分。このような仕事に携われることこそ、当社の魅力です。

「逃げがきかない」構造なので、上手くハマるかドキドキの連続。
だからこそ達成感も半端じゃなかったです。

棟梁/高松 裕嗣

建築系専門学校に通っている時、先生から墨付けや手刻みができる本物の大工になれると聞き、武部建設に就職しました。当社では住宅だけではなく、大小さまざまな木造建築を手がけられるため、「何でもできる対応力」が身につくのも魅力です。

ただ、楕円形の書庫の設計図を最初に見た時、「こんなもの、木造でできるの!?」と感じたのが正直なところ(笑)。このケースではプレカットも使いますが、どう組み上げていくか想像もつかない一方で、一生に一回できるかどうかの面白い仕事だとも思いました。

楕円はどこを基準に作業をしたら良いか分からず、木材の納め方を一つ間違えるだけでも大変なので、金子部長と「どの手段を使うか」を密に打ち合わせしながら作業を進めました。中でも角度の付いた壁の奥に縦長の窓を設置する箇所があり、「逃げがきかない」構造にうまくハマるかドキドキの連続。だからこそ、完成時の達成感はひとしおでした。

新卒さんは、僕ら自社の大工と助け合いながらこうした木造建築の設計や施工を進められるのが面白みになると思いますし、どこへ行っても通じる実力につながるはずです。

木造建築の設計・施工をどちらもできれば、
どこにでも通じる希少な人材として求められるでしょう。

代表取締役/武部 豊樹

近年「都市の木造化・木質化」に多大なニーズがある一方で、伝統的な木造技術に精通した人がいないのも課題。これからは木造建築の施工に精通した設計者が重要。当社が目指しているのも設計・施工の一体化です。

建築を学ぶ学生さんの多くは建築事務所の設計士を目指す傾向にありますが、この一握りの座につくのも熾烈な争い。大手ゼネコンやハウスメーカーは分業化が進んでいるため、設計なら設計、施工管理は施工管理と一つの役割しか担えません。

しかし当社では、そのどちらも担え、自分で描いた絵を、自らつくり出していく手応えが得られるのが大きな魅力でしょう。さらに、自社の大工と設計段階から打ち合わせした上で、顧客に寄り添いながら一気通貫してものづくりができるのは大手では絶対に得られない経験です。これができるようになった時には、どこにも通じる希少な人材となります。

こうしたことに興味を持つ学生さんと、当社若手社員の研修を目的に、社有林で選木の仕方を学んだり、古民家の調査をしたりする「武部塾」を毎月開催しています。興味がある学生さんはどなたでもウェルカムです。

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