幌村建設株式会社は、日高エリアの新ひだか町で60年以上もの歴史を重ねています。地域からの信頼を積み重ねてきた同社は、新たな技術の導入・労働環境のホワイト化など、未来を見据えた「令和化」も推進中。
例えば、少ない人数で測量できる最新機器を導入したり、ARのシミュレーションを活用した提案をしたり、チャットやリモートミーティングを取り入れるなど、業務を効率化させるためのDX化が進んでいます。さらに、現場管理スタッフの負担を軽減すべく、書類づくりを事務スタッフが担うといった分業体制をとることで、残業の削減にもつなげています。
一昨年からは若手育成チームを立ち上げ、教え方や知識のバラツキがないように統一した教育を提供しながら、何でも相談しやすい環境づくりに力を入れています。さらに、習得スキルを見える化することで成長度合いや評価ポイントが分かりやすくなりました。
こうした仕組みを整えているのは「次世代を担う若い社員がやる気を持って長く働ける環境づくり」に向けて全社で取り組んでいるから。新ひだかへのUIターンを考えている学生さんも「こんなホワイト企業が新ひだかにあったんだ」と驚くこと間違いありません。
■習得技術を可視化することで、成長を実感してほしい。
まずは若手育成チームの指導役を務める岡部さんにお話を伺いました。
「正直なところ、以前は新入社員の配置も教育も明確な指針がなく、携わる工事によって習得できるスキルもマチマチでした。けれど、このままではモチベーションも上がりにくく、上司や先輩の指示にバラツキによって迷いが生じてしまいます。そのため、3〜5年という長いスパンをかけてじっくりと新入社員の教育をサポートする若手育成チームを立ち上げました」
入社後は社会人マナーや建設の基礎を学べる研修機関に1カ月ほど通ってもらい、その後は座学をメインに建設現場でも工事の一通りの流れを学んでもらうようにしているそうです。
「資格取得のための講習も勤務時間内に通ってもらい、その費用も会社負担です。さらに、新入社員が習得すべきスキルリストを作り、例えば『測量ソフトの操作ができるようになった』『エクセルで表が作れるようになった』など、一人ひとりの成長を可視化。それが評価にもつながるのはモチベーションアップに効果的だと考えています」
■測量ナシで自動掘削!最新技術を導入!
続いては高校卒業後、新卒で入社した梅津さん。お兄さんが同業他社で働いていることから、現場管理は実際の作業をするのではなく、人や機材、安全を管理する仕事だと知っていたといいます。
「幌村建設を選んだのは…正直、待遇が良いから(笑)。ただ、研修機関で建設の基礎を学べたり、2級土木施工管理技士の資格取得に向けた講習を受けさせてくれたり、入社後に教育がかなり手厚いところも魅力だと気付かされました」
現在、梅津さんは2年目。職人や機材の手配は上司が行い、現場で起きたことを報告するのが主な役割だそうです。
「昨年は現場で測量を経験しましたが、図面の座標をタブレットに入力する程度なので、さほど難しくありませんでした。さらに、今年は複雑なレバー操作なしでも施工ができる機能が搭載されたショベルカーを扱い、座標データを入力するだけで自動的に掘削を始めるという最新鋭の技術にも触れたんです」
構造物が徐々に出来上がる姿を目の当たりにできるのが梅津さんのやりがい。
「お休みにはバイクで襟裳岬や帯広に出かけるなど、新ひだかは各地へのアクセスもしやすい立地ですよ」
■現場の事務サポートをしながら、フォロワーupが目標!
最後は事務・広報を担当する山田さん。2023年4月に新卒で入社しました。
「私は現場管理に伴う書類作成などを行う事務職です。まだ入社から半年程度なので、文章入力や図面の印刷などの基礎的な業務から学んでいるところです」
社内のコミュニケーションはチャットが多く、ミーティングもオンラインで行うケースが多いそう。先輩方は新人で緊張していることを察知し、会議中も世間話で場を和ませてくれるなどやさしい人ばかりだと笑います。
「私は事務の他に広報を担当し、Instagramの発信も担当しています。工事現場の風景だけではなく、ゴミ拾い活動や近隣に住む子ども向けぶどう狩り体験イベントなどの写真も投稿しています。普段SNSを投稿している方や広報に興味がある方には絶対に楽しい業務だと思います。今はInstagramをバズらせて、フォロワーを増やすのが目標です!」
最後に都会に出たくはなかったのか尋ねてみたところ、山田さんはこう答えました。
「この地域の方々は皆さん優しく、知り合いでなくても挨拶してくれます。都会にはない温かさを感じられるから、私は新ひだかの暮らしが大好きなんです」