(株)工成舎は、札幌を中心に冷暖房設備、空調設備、給排水衛生設備の工事やプラント設備の機械の製造を手掛けている企業です。その歴史は古く、1930年(昭和5年)に鉱山機械の製作販売を始めたのがルーツ。時代に合わせて柔軟に事業を変化させ、1967年には札幌市指定水道工事業者にも選ばれました。
100年近くに及ぶノウハウから、従業員一人一人が高い技術を有しているのが同社の特徴。北海道議会庁舎や青少年科学館、大倉山ジャンプ競技場など名だたる建築の設備工事も手掛け、億単位の公共工事を受注するなど、経営基盤も安定。さらに従業員がいきいきと働きやすい制度も整え、穏やかな“いい空気”を備えていることも大きな特徴です。近年は育休取得も強化し、男性社員も積極的に取得。2022年は1名、2023年も1名が取得しました。
工事部・製造部共に、施工の日程調整や職人の安全確保、とりまとめ等を行う施工管理が中心。専門知識や理系学部出身である必要はありません。
社員も職人も積極的に仕事を指導してくれるので、誠実ささえあれば口ベタでもOK。安定した環境で、歴史に残る建設に携われる会社です。
「空気の良さ」が好循環を生み若手が続々入社しています。
常務取締役/白岩拓朗さん
「建設業界の人手不足が深刻化する中、当社は毎年コンスタントに採用に成功し、25年度も新卒2人の入社が確定済みです」
そう語るのは白岩常務。
同社の4代目として会社を引き継ぐ若きリーダーです。
「当社は道内トップクラスの技術で、北海道・札幌のインフラを守り続けてきました。
長年積み重ねてきたお客さまからの信頼と、再開発に関わる新築や老朽化による工事需要の増加により、以前にも増して好業績を記録し続けています。更に社員が『この会社で働き続けたい』と思えるような職場環境をつくるため、年間休日120日、高水準の給与、丁寧な研修制度などの取組みをはじめたことが、若い世代からもウケているようです」
工成舎では空調を扱う仕事だけに、会社の“空気づくり”も徹底。
「新入社員に必ず伝えている言葉が『会社を良くするために、どんな些細な事でも声をあげてください』。当社には年次や職階に関わらず意見を言える雰囲気があり、社長はじめ役員との距離の近さも魅力の一つだと思います。昨年末には全職員にアンケートを実施し、現在その内容を元に更なる職場環境の改善を検討中。創業100年を見据えて、新しい時代を切り拓く仲間にぜひ入って欲しいです」
学生時代と変わらぬ生活スタイルを送れるホワイト企業
工事部/K.Aさん(21年9月入社)、K.Eさん(24年4月入社)
Aさん、Eさんは共に文系学科の出身。入社後1カ月間の座学研修をはじめ、丁寧な指導体制のおかげで安心して働けたと口を揃えます。
「入社前は正直、管工事と聞いても頭の中はハテナ(笑)。ですが座学のおかげで充分に準備をしてから現場にのぞめました。先輩たちは教えたがりなので、1つ聞いたら答えが10個は返ってきます。職人さん達も気さくで、昭和的な怖さはゼロです」(Aさん)
「施工管理は力仕事などはなく、現場の工程を見たり撮影して書類を作ったりというのが中心の仕事。女性だから働きにくい…ということは一切なく、難しい時も先輩に聞けば全て答えが返ってくるので安心して働けます」(Eさん)
残業や土曜日勤務も少なくない建設業界ですが、工成舎では働き方改革にしっかりと取り組んでいます。
「学生時代からのダンスを続けられているのは休日が多いおかげ。定時を超えてPCを使っていると通知が来たり、上司が声を掛けてくれたりと、残業削減も徹底しています」(Aさん)
「そもそも休日数が驚くほど多いです。お正月が9連休もあって家族に驚かれました(笑)。このワークライフバランスは、他では得られない良さだと思います!」(Eさん)
銀行で30年以上勤めた私が、決算書を見て驚きました!
取締役部長/安田喜正さん
工成舎の財務を担当する安田さんの前職は銀行員。33年間にわたり中小企業の融資などを担当してきたそうです。
「いざ来てみると想像以上に働きやすく、待遇面も良くて驚きました。さらにボトムアップで組織作りをしていることや穏やかな雰囲気に感銘を受け、この会社のためになりたいと転籍したんです」
これまで1000社を超える中小企業の決算書を見て来たという安田さんが、さらに驚いたのが、会社の財務状況。
「私がこれまで見た中で間違いなくトップクラスの業績です。技術力の高さはもちろんのこと、社員の雰囲気の良さが成長に直結していると実感しました。さらにその利益を従業員に還元することで従業員が皆いきいき働いているなど、好循環を生んでいます」
さらに、将来性も安泰だと話を続けます。
「設備はメンテナンスや交換が必須のため、建物がある限り仕事が無くなる事はありません。また札幌自体も都心の再開発や観光誘致、企業誘致といった動きが加速し、次々と建物が建設されるなど、已然と高いポテンシャルを有しています。弊社はこれからも変わらず、札幌の発展と共に歩み続けるでしょう」