炊きたてホカホカ、つややかなお米。
選び抜いた一つひとつの具。
そして一般的なおにぎりのおよそ1.5倍という大きなサイズ。
そんなありんこのおにぎりを握るのは、簡単ではありません。
けれど、どんなに若くて、経験も少ない社員たちも、
早く、大きく成長してさまざまな経験をできるのが、ありんこの特徴。
小さな小さな新米社員たちが
おにぎりのように大きくなるまでのお話を、
2人の若き店長に伺いました。
◎洗い物さえできなかったけれど…着実に成長しています!
はじめにお話を伺ったのはありんこ史上最年少、21歳で店長となった坂本千夏さん。入社前はスポーツ一筋、接客や飲食のアルバイト経験も無かったのだと振り返ります。
「洗い物さえ充分にできないところがスタート地点です(笑)。でも入社後に接客や製造、仕込みや管理など幅広いことを、店長や先輩社員たちが粘り強く教えてくれました」
当初は初めての接客に覚えるのが精一杯だったという坂本さんですが、1年ほど経ってから「接客業が好きだ」と気づいたのだとか。
「ある先輩が何人もの常連さんと気さくに会話をし、お土産まで頂いているのを見たんです。『接客次第でこんなに変わるんだ』と驚き、『こんな先輩になりたい!』と強い憧れを持ちました」
現在は自身もお店のファンを増やすために、お客様の好みを聞いてトッピングをご提案したり、スタッフ皆と一緒に愛される店づくりを考えたりと、自分なりの方法で試行錯誤を重ねているのだそう。
「一歩一歩は“ありんこ”のように小さくても、着実に成長を実感できる会社。それが、ありんこの魅力なのではないでしょうか」
◎個性という“具”を生かして、どんな子も一人前に育てあげます!
教育担当の澤﨑千秋さんにもお話を伺っていきます。澤﨑さんは社歴20年の大ベテランで、これまでに30人以上を育成してきました。
「私自身も創業から握っていた総店長から技を引き継ぎました。ありんこのおにぎりはこだわりの結晶。お米のとぎ方、水加減の調整、美しい三角形、ふわっとした食感…一人前になるまでは思った以上に練習が必要ですが、できるようになるまで粘り強く教えますのでご安心ください」
研修期間は最大3ヶ月間。店舗と研修センターを行き来しながら、接客と「握り」の両方を練習していきます。最終的には社内試験をパスしてデビューとなるそうです。
「教え方で心がけているのは、新米社員の適性を見て、それぞれの個性という“具”を生かして育てること。実は常連さんの中には『誰が握ったかわかる』という方や『あの店の味がいい』という方もいて、それぞれの個性も愛される店づくりに必要だと考えているんです」
研修を手掛けた子が、現場で活躍している姿を見ると誇らしい気持ちになるという澤﨑さん。「自分が作ったおにぎりを目の前のお客様が『おいしい』と食べてくれる。その喜びをぜひ実感して欲しいです」と笑顔で呼びかけてくれました。