お兄さん、お姉さんが、弟や妹の面倒を見るように、温かな気持ちと愛情を持って新人を育てていくのが石上車輌が行っている新人教育「ブラザー・シスター制度(以下、BS制度)」です。
この制度では、およそ半年間(希望者は更に半年のばすことも可能)、新入社員一人ひとりにサポート役の先輩が付いて、「兄弟」「姉妹」として仕事の進め方や会社の方針などを丁寧に指導します。
もちろん、その後も困った時にはまず「兄や姉に相談」と頼るくらい太く長い関係性が続いていくのです。そんな兄弟姉妹が会社中にいるからこそ、仲良しの輪が自然と部署の枠組みを超えて全社的に広がっていきます。
リアルな兄弟姉妹といえば、変に気遣いすることなく、言いたいことを何でも言える関係性。当社のBSも同様に悩みを抱え込むことなく兄や姉に「すぐ相談できる」雰囲気です。
例えば、一般的にはちょっと踏み込みづらい繊細な悩みも、BS制度だからこそ打ち明けられるケースもあります。今回は「スポーツ・Re・ショップ美しが丘店」チーフの牧野桜子さんと、青木拓磨さんの姉弟がクロストーク。リアルな兄弟姉妹以上に何でも話せる雰囲気を感じてください。
吃音の悩みを切り出せる関係性。「そんなこと気にしたことがない」とストレートに答えられる仲。
<牧野>(敬称略、以下同)専門学校卒業後、石上車輌に就職しました。合説で会長が「社員は家族」と話しているのを聞いて、人を大切にしてくれる会社だなと感じたのがきっかけです。
<青木>僕も合説で石上車輌と出会いました。社員全員が集まる研修や行事が多く、純粋に楽しそうと感じたのが決め手!
<牧野>でも、入社当初は今よりも取り澄ました感じに見えたなぁ。
<青木>新人時代はとにかく怒られるのがイヤで、ミスしないことに全神経を注いでいたからかもしれません。それに…
<牧野>それに?
<青木>僕は生まれつき吃音で、それを弱みに感じて笑顔が少なかったり、ぶっきらぼうに思われたりするんですよ。一時はこの話し方のせいで仕事に支障が出てるんじゃ…と悩まされました。
<牧野>ああ、相談を受けたことがあったね。私自身、青木くんの吃音を気にしたことがなかったから、「そんなの気にしたことないから悩む必要はないよ」とそのまま伝えた気がする(笑)
<青木>初対面の方には驚かれることもあるから、BS制度の関係性じゃないと相談できなかったかもしれません。でも、牧野さんの言葉をきっかけに気がラクになって、前を向けるようになりました。
BS制度を核に全社が「何でも言いやすい雰囲気」。変な気遣いは一切ナシ!
<青木>入社当初といえば、牧野さんには会社の考え方から基本業務、社会人としての振る舞いまで教わり、本当に成長につながりました。
<牧野>私自身も教えるために業務や会社のことをより深く学ぶなど、勉強になることも多かったんだよ。
<青木>BSを中心に店舗全体で育ててくれる雰囲気を感じました。牧野さんにお子さんが生まれる前は、よくみんなでスノーボードに行きましたね。
<牧野>うん、プライベートでも仲が良いのも石上車輌の良いところ。産休育休の取得も「取りづらさ」はなかったし、復帰後も人数の多い店舗に配属してくれたので「子どもが急に熱を出した」という時も気兼ねなく休めたんだよね。
<青木>フレンドリーな人ばかりですし、社員が顔を合わせる行事が多いから、全社でつながっていることを感じやすいですよね。
<牧野>うん、BS制度が会社全体的に根づいているから、「先輩だから言いづらい」がなくて、変に気遣いするシーンがあまりないんだと思う。
<青木>逆に牧野さんから「今の言い方はあまりよくないかも」など改善点をストレートに伝えてもらえるのもありがたいです。
<牧野>みんな何でも「すぐ言う」からね(笑)。
石上車輌ではBS制度以外にもさまざまな研修や教育機会を設け、人材育成に力を注いでいます。
これについて、詳しく聞かせてくれたのは社長の石上義高さん。
「当社では入社時の宿泊研修からスタートし、3年次までに5回の研修を行って、新入社員の成長を後押ししています。
中堅社員向けには『行動力パワーアップ訓練』『チーフ研修』などを開催し、若手の育成や管理者としての業務に必要なスキルの獲得を支援。社歴を重ねてもステップアップし続けられる体制を整えているんです」
同社が人材育成に力を入れるのは、一人ひとりが「石上車輌」のブランドを背負っているからだと石上社長。
「当社が求めるのは【前向きで素直で、明るく元気に働ける方。】社員の成長は会社の成長にも直結するので、会社としても若手のステップアップを全力でバックアップしていきたいと思っているんです。」