チャイルドマインディング合同会社は、旭川市内に児童発達支援・放課後等デイサービス「ぷかぷか」を4施設展開し、さらに札幌市西区にも開設が決まっています。
同社は旭川市内に小さな森「ぷかぷかの森」を持ち、療育にフル活用。障がいのある子どもたちは、葉っぱ遊びが手先を動かす練習になったり、丸太に登るための順番を守ったり、森を通じた療育によって自然と成長しています。昨年には森をもう一つ増やし、有志のスタッフによる「森チーム」が全体像をデッサンしたり、子どもたちに危険のないよう開墾したり、現在は畑の自然体験ができるように整備中です。
働く環境もイマドキ。社員全員にiPadを支給した上で、情報共有や書類作成を効率化。おかげで残業がほとんどなく、余計なコストがかからないからこそ、給与や住宅手当(全員に1万円)などとして還元できるのです。しかも、上下関係がまったくないフラットな社風!
この仕事はほぼ施設内だけで療育や保育と向き合い、残業や持ち帰りの仕事が当然…ではないことを松本沙弥さん(6年目)、佐藤淳基さん(4年目)、鹿野俊恵さん(4年目)、柴田亜実さん(2年目)にインタビュー!
志望理由のパワーワードは「自然体験」!
研修に加えて「先輩全員がメンター状態」だから安心!
Q入社のきっかけは?
柴田:学生時代、心理学や哲学など「心」について学び、児童指導員の任用資格を取りました。就職活動でさまざまな合同説明会に参加する中、「自然体験」「森のプロジェクト」といった他にはない独自性に惹かれたんです。
鹿野:私は転職組ですが、グッときたのはやっぱり「自然体験」というキーワード。学生時代、造園学科に所属していて、子どもたちに竹の鉄砲づくりを教えるワークショップも経験しましたし、何よりゼロから森を作るって聞いてワクワクしました(笑)。
Q療育って難しい?
柴田:大学で療育を学んだワケではないので試行錯誤の毎日。ただ、座学とOJTを組み合わせた研修が3カ月ありますし、先輩は全員がメンター状態(笑)。失敗しても「次はこうしてみようか」と背中を押してくれるスタイルなのでノビノビ働けます。
佐藤:僕は保育士として働き、しばらく別業界に離れた後に当社に転職しました。どちらも経験した身からすると、障がいのある子どもは感情表現がストレートで素直。「こう伝えたら、こんな風に感じる」というのが手に取るように分かる部分が楽しいですね。
「皆でやる」スタンスと情報共有による効率化で、
持ち帰りや残業がほぼない環境に。
Q残業や持ち帰りがないって…本当?
佐藤:リアルにほぼないです。例えば、作るものがあったとしても「皆でやる」という意識が根づいているので、療育中に「この仕事をやってきていい?」と時間を取ることも全然できます。
鹿野:どの先生もフラットで困ったことを何でも伝えやすいのも要因だと思います。
松本:午前の時間帯に事務仕事やイベントごとの準備を進められることもあって、基本的に残業がないんです。もちろん、全員がiPadを支給され、クラウドやラインなどで情報共有できることも効率化に一役買っています。当社は保育・療育業界の慣習や前例にとらわれず、常に効率的に働ける環境を目指して変化できるのも特徴。なので、「森チーム」の活動も、業務時間内にさほど負担なく進められます。
Q「森チーム?」
松本:自社の森を開墾したり、実現可能な遊びを話し合ったり、実際に畑を作ったりする有志メンバーのチームです。ちなみにリーダーは私と鹿野さんで務めています。
鹿野:とはいえ、重〜い責任があるワケではなく、最近できた2つ目の「ぷかぷかの森」を使えるようにしなければ…というくらいです(笑)。
子どもたちの「やりたい」を実現する森へ!
先輩方の横顔が見られるのも魅力!
Q今、森チームではどんな活動を?
佐藤:笹や草が生い茂っているので、子どもたちがケガしないように安全面の確保をするのが先決。昨年、かなりイイ感じに刈り取ったのですが、また別の植物がグングン伸びてきて若干絶望しています(苦笑)。
松本:現時点ではアイデア段階ですが、子どもたちの「やりたい」を実現するための意見を出し合っています。例えば、ガーランドを飾るだけではなく、森から採取した素材で布を染める体験まで提供できると面白いだろうな…とか。
柴田:最近、畑に植えたい野菜のアイデア出しをして、祖父の家で育てているスイカを「ぷかぷかの森」でも栽培してみたいと考えています。
Q森チームのプラスになることって?
鹿野:森の活用法について企画を考えるだけではなく、木を伐採するために林業者の方と打ち合わせするなど、療育だけでは経験できない異業種の方との折衝やコミュニケーションにも携われます。
松本:森チームの裁量もかなり大きいので、面白みがあると思いますよ。
柴田:事業所が異なる先輩と話す機会が増えますし、療育だけではない横顔が見られるのもうれしいです。