株式会社いすゞ北海道試験場は、いすゞ自動車の試験場を運営する会社です。むかわ町の山中に広大なテストコースと試験設備を保有し、世界各地のあらゆる環境を想定して、安全性や耐久性、快適性などに関する試験を行っています。
北海道内で、一年を通して実車による走行試験を行っているのは「いすゞ北海道試験場」だけ。本社の開発部門と一体となって、「世界のISUZUブランド」を支える、スケールの大きなやりがいを感じられます。
給与体系や福利厚生はいすゞ本社と同等。真新しい社員寮も完備し、安心して働ける環境も整っています。
【五感をフル活用して、よりよいクルマづくりに貢献していく】
日本はもちろん、世界各地で活躍しているいすゞの車。バスやトラックのイメージが強いですが、実は海外ではSUVも販売され、高い人気を誇っています。
「だからこそ、あらゆる環境を想定したテストが不可欠なんです」と教えてくれたのは同社でテストドライバーを務める曽根太陽さん。曽根さんは、整備士を志して専門学校で学び、先生の紹介でいすゞ北海道試験場に入社しました。
「話を聞く前はこういう仕事があることすら知らず、会社見学をさせてもらった時は、ただただ驚くばかり(笑)。でも、こんな仕事はなかなか経験できないと思い、ぜひチャレンジしたいと入社を希望したんです」
曽根さんはテストドライバーですが、ただコースを走っているわけではありません。テストの前にはエンジニアと綿密な打ち合わせを行い、必要な計器を車に取り付けるなど、事前の準備も行います。
「一口に『乗り心地が良い』と言っても、感じ方は人それぞれなので、自分の中にしっかりと基準を持つことがこの仕事の肝。自分の感覚を生かしてよりよい一台を世に送り出す。そんなやりがいを感じながら働いています」
【ホテルのようなピカピカの社員寮。車好きにはココロが踊る職場】
ディーゼルエンジンの研究をしたり、50ccバイクの燃費を競う大会にチャレンジしたり。学生時代から“エンジンがついた乗り物”に関わっていることが大好きだったという佐々木知良さん。将来は自動車開発に携わりたい。そんな思いから、いすゞ北海道試験場に就職しました。
「自動車メーカーに就職することも考えましたが、入社できたとしても開発部署に配属されるとは限りません。その点、当社であれば確実に実車に触れられる。そこが決め手になりました」
現在、佐々木さんが担うのは自動車の動力性能の評価。走る、曲がる、止まる…といった基本的な性能が、どのような環境下でもしっかりと発揮されるか。試験から得られたデータを解析し、本社の開発チームと連携しながら自動車性能の向上に取り組んでいます。
「自動車に関する技術はすごい速さで進化を続け、その最先端を目の当たりにできるのは本当にワクワクします。先輩たちは若手にも優しく、些細なことでも質問しやすい雰囲気。風通しが良い職場です。福利厚生も充実していますし、社員寮はホテルかと思うくらいおしゃれでピカピカ!働きやすい環境が整っているのも魅力ですね」
【職場は北海道でも、仕事の規模はグローバル。どんな環境でも走り続ける車を】
「北海道には他の自動車メーカーもテストコースを保有していますが、そこで実施されるのは雪道走行など寒冷地試験が中心。一年を通して、自動車性能に関するさまざまな試験を行っているのは、道内ではここだけです」
そう解説してくれたのはベテランエンジニアの相澤和紀さん。いすゞのテストコースが雪の少ないむかわ町にあるのも、そのためだと言います。
「いすゞの車はバスやトラックなどの商用車が中心で、公共交通や物流など社会のインフラを支える存在です。そして世界中で活躍しています。だから、私たちの仕事も、むかわ町だけにとどまりません。いすゞの車がどのような環境で使われているかを知るため、海外に視察に行くことも多く、わたしも先日、スペインやドイツ、インド、タイなどを訪れ、路面の状況や気候、車の使われ方などを調査してきました」
職場は北海道でも、仕事の規模はグローバル。世界のどんな環境でも走り続けられるタフな車を作る面白さが、ここにはあると話します。
「次はどんな車を作るかという企画段階から私たちの声が生かされることも少なくありません。車づくりそのものに携われるのも、ここで働く魅力だと感じています」