夏以降の就活といっても、内容や進め方は春と基本的には変わりません。しかし企業によっては面接の際に「なぜこの時期に就活しているの?」というような質問をしてくることも。部活に全力だった、勉強(ゼミ)を頑張っていた、公務員試験にチャレンジしていたという方もいるでしょう。その場合、答え方次第で好印象を得られるかもしれません。ここからはいわゆるガクチカ(学生時代に力を入れたこと)により、夏以降に就活をしている場合の答え方について具体的に見ていきます。
理由別、ガクチカ例<部活編>
部活やサークルを理由に答える場合、「サークル活動を頑張っていました」だけでは不十分です。活動内での役割や努力した過程とその結果、何を考えていたかなど、春採用でも答えられるような内容だけではなく、「なぜこの時期になってしまったのか」を答えなければなりません。例えば「春に最後の大会があり、キャプテンとして部活に専念せざるを得ませんでした。就活ももちろん気になっていましたが、キャプテンを引き受けた時から最後まで部活をやり遂げようと決めていました」などと答えるようにしましょう。
理由別、ガクチカ例<勉強編>
勉強を理由にする場合も、部活と同じく「勉強(ゼミ)を頑張っていました」だけでは物足りません。可能な限り、今まで就活に本腰を入れていなくてもしょうがないと言えるだけの、客観的に見て納得感がある理由を準備したいものです。例えば「ゼミの全国発表会が春にあり、それに専念していました。学生時代の集大成であり、みんなで頑張ってきた成果を最大限に発揮するため、発表会が終了するまではそちらに集中していました」など、やむを得ない事情を説明しましょう。
理由別、ガクチカ例<公務員試験編>
公務員試験を理由にする場合も同様で、例えば「公務員試験に落ちたので志望しました」とだけ答えるのはNGです。面接官からすると、「公務員試験に落ちて仕方なく受けているのか」「採用しても来年以降公務員になって辞められるかもしれない」と思うかもしれません。公務員試験を経て、なぜ今、志望企業を受けているのかを答える必要があります。
例えば「私は公共に尽くし、多くの人の役に立ちたくて公務員試験を受けました。公務員試験に落ちた後に就活に本腰を入れましたが、そこで改めて自分が働く目的を整理すると、私がやりたいことができるのは公務員だけではないと気づきました。御社の〇〇の考えや○○の事業に深く共感し、志望しました」など、あくまでも現在は応募先の企業が第一という姿勢を見せましょう。