企業分析のコツ。やりたい仕事が見つからない時は視野を広げよう。

周りが将来を具体的に語る中、企業分析が進まないと焦るものです。同じ視点で物事を見ているとドツボにはまって、いつまでも抜け出せないかもしれません。そんな時は今までの考えや視点をちょっとだけ変えて視野を広げてみましょう。

闇雲に就活をするのではなく、「働く上で大事にしたいこと」の優先順位を改めて考えることも大切です。優先順位を考えることで、客観的に自分の考えや希望を整理できます。具体的な手順を解説していきます。

手順1：条件を洗い出す
まずは今までの考えを一旦消し、ゼロベースで就活の軸や条件を洗い出して、優先順位を見つめ直してみます。ひとえに働くといっても、条件はさまざまです。仕事内容、勤務地、給与、将来性、福利厚生、休暇・休日、会社の雰囲気、やりがいなどの希望条件を洗い出してみましょう。

手順2：自分の中の優先順位をつける
条件の中から、自分がこれだけは譲れないという優先順位をつけていきます。そうすることで、おのずと自分がどのような企業を希望しているのかが見えやすくなります。優先順位がつけられない場合、「これだけは嫌」という、「やりたくないもの順」で考えてみても良いです。例えば、「土日は絶対に働きたくない」が第一条件の場合、土日が休日の企業を優先して選ぶことになります。

就活生の中には、有名な大企業や、一般消費者を直接の顧客とするBtoCの企業にばかり目がいってしまう人がいます。今までの人生で関わった中から就職先を選んでしまう気持ちもわかりますが、中小企業やBtoB企業にも多くの優良企業が存在します。今まで知らなったような企業に対しても興味を持ち、実際に情報を得る中で、自分に合った最良の企業が見つかるかもしれません。ここでは具体的に中小企業とBtoB企業のメリットと探し方について簡単に解説していきます。

中小企業のメリットと探し方
中小企業のメリットとしてまず挙げられるのは、若いうちから責任のある仕事が任せられやすい点です。大企業よりも一人が担当する業務の幅も広く、さまざまな経験ができます。また社長や役員などとの距離も大企業より近くにいられるため、自分の頑張りが認められやすく、成果を上げれば給与や昇進への反映もスピーディーにされる傾向にあります。中小企業を探す際には、就活サイトや就活エージェントなどに登録し、専門家から自分に合った企業を紹介してもらうと良いでしょう。

BtoB企業のメリットと探し方
BtoB企業は相手が企業のため、取引の量や金額の大きい仕事ができる点が魅力的です。また、規模が大きい分、社会に与える影響も大きい傾向にあります。目の前の相手は企業ですが、最終的には消費者にもつながりますので、そこにどう役に立っているのかを考えるとやりがいにもつながるでしょう。対消費者よりも安定した売り上げが見込めるため、経営が安定していたり、あまり世間に知られていない場合は就活でのライバルが少なかったりといったメリットもあります。BtoB企業を探す際には、まずはOB・OG訪問や会社説明会に参加することをおすすめします。併せて就活サイトや就活エージェントに登録すると、より効率的に志望企業を見つけられるでしょう。

就活で行き詰った際には、自分だけで考えるのではなく、第三者に相談しアドバイスを求めることも大切です。第三者に相談することで、自分で気づいていなかった考えや興味に気づかされるかもしれません。また、身近な友人や親のみならず、就活エージェントを活用すると、自己分析の結果を深掘りしてもらえたり、企業選びの具体的なアドバイスをもらえたりします。

企業選びは就活の第一歩であると同時に、人生を左右するかもしれない重要なフェーズです。焦って決めるよりも悩みながら、つまずきながら選ぶ方が、結果として自分に合った企業に巡り合える場合もあります。
企業選定が進まない際には今回説明してきた内容を参考に、ちょっとだけ視点を変えて視野を広げてみてはいかがでしょうか。