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自己分析に役立てよう。センパイたちの本音アドバイス サカナクション・山口一郎さんからのアドバイス「どう働くかよりも、どう生きるか」

2023年7月17日 公開

「サカナクション“Visual &Talk Session”supported by ジョブキタ就活」開催レポート

小樽市出身のサカナクション・山口一郎さんがバンドや自身の活動について語る「サカナクション“Visual &Talk Session”supported byジョブキタ就活」が2023年6月15日、札幌cube gardenにて行われました。
2月に発売されたBlu-ray&DVD「SAKANAQUARIUM アダプト ONLINE」の購入特典として全国5カ所で開催されたこのイベント。札幌会場は北海道アルバイト情報社が運営する就活サイト「ジョブキタ就活」がサポートし、2024&2025卒業予定の学生15名を招待しました。ファンたちの熱気に包まれた当日の様子をレポートします。

「ライスワークよりも、ライフワークを追求する」

「みんな来てくれてありがとう!」と、リラックスした様子で会場に登場した山口さん。まずは最新の映像作品「SAKANAQUARIUM アダプト ONLINE」の解説からトークをスタート。
同作は従来のライブと舞台、ミュージックビデオの要素をかけ合わせた斬新なアイデアの意欲作。山口さんはその制作の経緯について、「コロナ禍で立ち止まるのではなく、前に進むために新しい発明に挑んだ」と振り返ります。
「制作にあたり最も大きかったのはこれまで何度もサカナクションのクリエイティブに関わり、信頼を重ねてきた田中裕介監督の存在です。彼自身の作品として自由に作ってもらったことで、自らもワクワクしながら制作することができました」
この経験を元に自分が楽しむことについての意義をより深く実感したという山口さん。自身が活動に臨む姿勢について、食べていくための「ライスワーク」よりも、生きるための「ライフワーク」を大切にしていると述べます。
「若いころは『ライスワーク』に向け必死で走ってきました。でもある時、自分がやりたい方向に向かっていないことに気づいたんです。自分のやりたいことを優先した『ライフワーク』は作品を届ける楽しさを肌で感じ、さらなるクリエイティブを追求することができる。僕はミュージシャンとしての活動を『ライフワーク』と定義付けることで、誰よりも自分が楽しみ、活動できるようになりました」

「どう働くかよりも、どう生きるか」。山口さんへの一問一答。

後半は1時間以上にわたり、来場者からの質問に山口さんが答える時間が設けられました。その中から一部を紹介します。

Q.現在大学4年生です。映像業界への就職を目指していますが、昨年から活動しているにもかかわらず内定が出ません。最近になって周囲の友人たちが内定をもらい、あせっています。

まず、就活したことがない僕が言うのもなんだけど…、就活を通じて自分の得意不得意や好みが分かるのは決して無駄にならないと思う。それに、すぐに社会に出ようとあせる必要はないんじゃないかな。どう働くかよりも「どう生きるか」を目標に、そこに向かっていくのが大切だと思う。

Q.大学4年生です。就活の前に海外留学へ行こうか迷っています。

ゼッッッタイに行ったほうがいいし、英語を覚えたほうがいい。僕は以前パリコレの演出をした時に注目されて世界中の記者に囲まれたことがあって…。一言目で「英語を喋れない」と言ったら、みんなサーッといなくなったの(笑)。たとえ途中で失敗したとしても、若いうちならいくらでもやり直しがきくし、学びにもなるからね。

Q.熱しやすく冷めやすい性格で、好きなことが見つからず悩んでいます。

僕は今までたくさんの趣味に挑戦したけど、未だに長く付き合っている趣味は3つだけ。それは音楽と釣りと、中日ドラゴンズ。この3つに共通しているのは、とことん深く入り込めることなんだよ。途中から冷めるってことは掘り下げが足りないのかもしれない。もしくは、実はそれほど興味がないのかもしれないね。あっ、でもサカナクションには冷めないで(笑)。

Q.いくら就活しても、自分の中でしっくり来る会社がありません。

世の中を知るために「とりあえず入ってみる」という姿勢でもいいんじゃないかな。例えば、一見つまらない製品を作っている工場に見えても、その製品に色んな用途があるとか、製法があるってことは、入ってみないと分からない。それでも面白さを感じないようなら、転職したっていいんだよ。就職は社会への入り口であって、ゴールではないと思うんだよね。

イベントを終えて

最後に自身が昨年7月から療養中であることを述べた山口さん。「休み休み、マイペースにでもこうして活動を続けられるのは、ファンの皆さんが理解し、応援してくださっているおかげです」と感謝を述べ、来場客の声援のもとステージを後にしていきました。(運営スタッフ)

自己分析に役立てよう。センパイたちの本音アドバイス

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