電気工事業
昭和34年の創業から、60年以上の歴史を持つ老舗企業で、架線工事を中心に線路上の信号機やJR関連の駅や建物の電気工事などに携わっています。一年を通して多くの業務を手がけていて、業績の安定感はバツグン。利益は社員に積極的に還元する社風なので、待遇の良さも魅力的です。例えば同社では、社員の8割が賃貸ではなく「持ち家」に居住。この数字は北海道の平均を大きく上回ります。職場の雰囲気は明るく、“暮らしに貢献する”という、やりがいの大きさもバッチリ。
そんな大和興業を代表して、3人に話を聞いてみました!
積極的な社員還元が好循環につながっている。
「利益が出ればどんどん社員に還元する。そうすれば社員も『もっと頑張ろう』『技術を磨こう』という気持ちになってくれて、5日かかっていた仕事が3日でできるようになったりするんです」
そう話してくれたのは大和興業の島村保男会長。創業から6代目の社長を務め、3年前に会長となりました。
「工期が短くなれば、その分利益が大きくなり、さらに社員に還元できます。ふつう、会社の社長というと、社員の何倍も給料をもらうのが一般的だと思いますが、ウチの場合は社員と社長の給料が、実はそれほど変わらない(笑)。それくらい、従業員には還元していると自負しています」
給与面だけではなく、毎年のように社員旅行へいくなど福利厚生も充実。数年前には全社員で米国ラスベガスへ行ったこともあるのだそう。
「数年後には北海道新幹線に関する工事も本格化しますし、北広島のボールパークにも新駅ができるので、その工事にも携わっていく予定。今から時間をかけて人材を育成していく考えです」
社員が増えれば働き方改革も加速させ、今以上に働きやすい職場づくりにも取り組んでいきたいと語ってくれました。
まさか家が持てるとは思わなかったです。
入社13年目という中堅社員、村井伸司さんの前職は建設業でした。型枠大工の職人として活躍していましたが、建設業が不況になり大和興業に転職したと言います。
「会長も話していた通り、自分たちの仕事は鉄道の架線の工事やメンテナンスです。電線が急に切れたりすることがないよう、老朽化が進んでいる箇所から順番にメンテナンスをしています。先日新築された苗穂駅のような、駅舎の電気工事にも携わります」
大和興業に入社したことで収入も大幅にアップしたという村井さん。
「入社して3年目位に『そろそろ、家買わないのか?』と先輩に言われたのが衝撃的でした。昔から家は欲しいと思っていましたが、職人の立場では金融機関からも相手にされず、難しいだろうと諦めていたんです。転職からわずか3年で家が買えるとは思ってもいませんでした(笑)」
仕事のやりがいについて聞くと「自分たちにしかできない仕事で貢献できること」と村井さん。
「自分はもともと体を動かす仕事が好きですし、好きな仕事で世の中の役に立てるのは嬉しい限りですね!」
会社に行くというより“部活”に行く感覚です(笑)。
大和興業の若手代表として登場してくれたのは30歳の稲船智紀さん。
「入社して一番最初に教わったのは、安全を守る知識でした。自分たちの仕事は高圧電流が流れる電線の補修や交換作業がメイン。電車との接触や感電、高所からの落下など、常に危険と隣り合わせです。安全には十分配慮していますが、一人ひとりが自分の身を守るノウハウを身につけることが大切だと教わりました」
入社から数年でメキメキと成長していると評判の稲船さんですが、本人曰く「失敗もたくさんしてます(笑)」とのこと。
「チャレンジさせてもらえるから、失敗もできるんです。失敗すれば次はどうすれば良いか真剣に考えるし、自分なりに勉強もします。チャンスをもらえるのは、むしろありがたいです」
「職場の雰囲気はまるで“部活”のよう(笑)。先輩とのコミュニケーションもしやすいですし、仕事が終われば皆でダーツをしに行ったり。メリハリある働き方ができます」
ちなみに稲船さんも、近々自宅を購入予定だとか。「同級生と比べたら、自分の収入は”良いほう”かな? 最近は先輩たちとも、家の話ばかりしていまね(笑)」