私の選んだ職場 私の選んだ職場【Agt(あじと)】

2020年2月24日 公開

昔ながらの製法で作られた調味料や玄米、無添加の洗剤など、体と環境に優しい商品を販売し、さまざまな情報発信にも取り組むAgt。昨年から登場した「こめサン」は、手軽にお米を楽しめるお洒落なファストフードとして好評です。そんなAgtでメニュー開発を担当する畑山梨恵さんにお話を伺いました。

したいことができ、なりたい自分に向かっていける。
そんな職場が〝あじと〟です。

Agt(あじと)メニュー開発担当/畑山梨恵さん
札幌市出身。ガソリンスタンドに勤務中、偶然読んだ本がきっかけで環境問題に関心を持つようになり、Agtへ。ホールスタッフ、店長を経て、現在はメニュー開発を担当。

たまたま美容室で読んだ本が人生を変えるきっかけに。

高校時代にガソリンスタンドでアルバイトし、卒業後、そのまま社員として就職したという畑山さん。最初は店舗、途中からは営業スタッフとして活躍したそうです。転機が訪れたのは、まさに〝偶然〟と言うべき出合い。
「美容院でたまたま手にした本に地球温暖化のことが取り上げられていたんです。それまで特に環境問題を意識したことはなかったのですが、それをきっかけに興味を持ち、自分にも何かできることはないだろうかと考えるようになりました」
そんな畑山さんが最初に始めたのは飲食店に自分の箸を持参する〝マイ箸〟。せっかくなら長く使えるよい箸を手に入れたいと調べた時に知ったのが、マイ箸運動に力を入れ当時は箸販売も行っていたカフェ、あじとだったそうです。常連客となって通ううちにあじとは移転。その時に〝あじとⅡ チキューのためにできること〟と店名変更をしたのを知り「自分もここで働きたい!」と強く思ったそうです。
「地球のためにできること。それはまさに当時の私が考えていたことだったので…。プライベートだけでなく仕事でも、地球のことを考える生き方ができたらいいなと思ったんです」

会社と応募者の思いを丁寧にすり合わせる面接。

あじとで調理スタッフを募集していることを知った畑山さんは迷うことなく応募。「当時の募集要項には25歳以上とあって、私はまだ達していなかったのですが熱意を持ってお願いしました。調理の仕事の経験もなかったけれど『家庭料理が得意です』ってアピールしました。どうしてもあじとで働きたかったので…」と振り返ります。3回の面接では、店側が一方的に採用の可否を決めるのではなく、さまざまなポジションのスタッフが店が誕生したいきさつや会社の方針、将来のビジョンなどを応募者に説明し「本当にうちで働きたいか」と意思を確認。そういった面接の仕方、社長や先輩たちの話に感銘を受け、畑山さんの「ここで働きたい」という思いはますます強まっていったそうです。
「そもそも社長が店を始めたのは1995年の阪神淡路大震災がきっかけでした。当時、妹さんが大阪に住んでいて『もし札幌で冬に同じような災害があったら、自分は家族や友人たちを助けられるのか』と考えたそうです。まずはみんなが集まれる場所を作り、何かあった時に大切な人を守れる場に成長させていきたいという思いで始めたカフェがあじとだったんです」

何事も自分で考えて動き作り出していくやりがい。

念願かなって採用となり、働き始めたあじとは想像以上に楽しい職場でした、と畑山さんは笑顔で話します。普通なら捨ててしまうような野菜の皮を活用する料理を研究したり、ゴミ拾い活動に参加したり、充実した時間を過ごしたそうです。
その後、店は2011年に現在地に移転し、昨年10月にAgt(あじと)と店名を変えてリニューアルオープン。玄米や調味料などとともに、お米に具材を挟んだお洒落なライスサンド「こめサン」やデリカテッセンを販売する形態となりました。
「こめサンをはじめメニューを考える時には、体に優しい発酵食を取り入れるのと同時に、おいしくて、写真を撮りたくなるくらい見た目も奇麗であることを大切にしています。健康食だからと言って、味や彩りをおろそかにしては、食べ続けてもらえませんから。決まった形のなかで言われたことだけをするのではなく、何事も自分で考え作り出していくAgtでの日々はとても働き応えがあります。したいことができる、なりたい自分に向かって進んでいける。それが何よりのやりがいになっています」

働きやすさのポイント

健康的で美味しい賄いでスタッフ自身も健康に
お客様にお出しする料理はもちろん、スタッフの賄いもヘルシーで美味しいものを。半年で10数㎏減量したスタッフもいるんです!
得意分野や個性を生かして活躍できます
コーヒーが好きで勉強をしているスタッフはコーヒー担当にするなど、「好き」「得意」を尊重。一人ひとりの思いを大切にします。
休みがとりやすく子育てスタッフも活躍中
互いに助け合い、希望通りの休みが取りやすい環境です。お子さんの学校行事に合わせて休んだり、3連休の取得もできます。

すべてのベースは「人を守れる場所を作りたい」というオーナーの思い。

Agtは2019年10月にリニューアルし、テイクアウトとデリバリー中心の店になりました。人気商品・こめサンを開発したのも畑山さんです。お米を楽しくファストフード感覚で食べられて、お洒落で、しかも体にもいいものを…と、本当に真剣に頑張ってくれました。お客様が喜んでいる姿を見て、本当に嬉しそうにしていたのが印象的でしたね。
当店のベースは「人を守れる場所を作りたい」というオーナーの思いです。お客様にもスタッフにも、健康で幸せな毎日を送ってほしいと思っています。生活情報の発信やワークショップ開催などさまざまな取り組みをしていますので、ぜひ足を運んでみてください。
Agt 店長/右川将矢さん

Agt(あじと)

1階では玄米や雑穀、調味料のほか、こめサンやデリカテッセンを販売。2階はイートインスペースで、こめサンのほかスープ、スイーツも提供。ワークショップや勉強会なども開催し、食や健康に関する情報発信に取り組む。
札幌市中央区南16条西4丁目1-10
TEL.011-552-3729
https://moku.jp

私の選んだ職場

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