ピックアップ情報 ジョブキタ北八劇場シリアスシリーズ「12人の怒れる男」キャストインタビュー

2026年8月31日 公開

「合理的な疑いがある」。有罪が決まりかけたその時、一人の主張から審議は思わぬ方向へ動き出す―。過去に何度も再演された「12人の怒れる男」がジョブキタ北八劇場に登場。出演者の4人に話を伺った。

怒り、いら立ち、揺れる正義。12人がたどり着く答えは―

左から菅原永二さん、水津聡さん、小林エレキさん、明逸人さん

誰に注目するかで作品の見え方が変わる

─再演を重ねる本作の魅力は?
 人は思い込みが激しい生き物だと思うんです。正しいと思っていたことも、目線を変えると非常に危ういところがある。この作品をやっているとそれがすごくよく分かって面白いですね。
水津 僕は前回とは別の役をやらせてもらうんですが、同じ台本でも目線が違うだけで別の作品のように感じられたんです。お客さんもどの役に感情移入するかできっと見え方が違う。そこが魅力かなと。
菅原 魅力的なキャラクターがそろってますよね。初めて台本を読んだ時はどの役もやりたくなりました。本読みでもつい他の人の役が気になって、気付いたら自分のせりふの番だ…って(笑)。
小林 見たい役をずっと追い掛けられるのもこの作品ならではですね。12人の男がずっとその場に居続けるのは、俳優的にはすごく大変で、何度もはけたいと思うんですけど。

─舞台の外に出られない、と
小林 過去にどうしてもトイレに行きたくなって、なんとか最後まで持ちこたえたものの、退場する順番を無視して一番先に袖に駆け込んだ人がいました(笑)。
 役者陣もだんだん歳を重ねてきてますからね(苦笑)。
菅原 本当に我慢できなくなって、誰か舞台から出て行ったらどうするんです?
水津 話を先に進められない。
小林 その時はみんなでポーカーでもやりましょうか(笑)。
一同 (爆笑)。

その男には何が大切で何が大切でないか

─役柄で意識するのは?
小林 勧善懲悪のような見え方は嫌だなと思っていて。八号も完全な正義ではなく、その場でしっかり揺れ動いていたい。そう思っていろいろ試しているところです。
水津 僕は感情を外に出さない役柄ですが、隠しているけど何かが滲み出ている…そんな風に演じられたらと思います。
 その役にとって何が大切で、何が大切でないか。そのあたりを色濃く出したいですね。
菅原 僕の役は観客からは悪役に見えると思うんです。でも何でそこまで有罪にこだわるのかとか、その人のバックボーンが垣間見られるようにできたらと。

─楽しみにしている読者に一言!
菅原 今回、共演者ともほとんど初めましてという状況で、どんな絡みができるのか僕自身が楽しみにしています。
水津 何度も観ているお客さんは物語を知っているからこそのハプニングに期待してもいいのかなと。特にトイレ問題。そわそわしている人がいるかもしれません(笑)。
 キャストの入れ替わりもあり、人が変わると物語の質感も変わるはず。2回、3回…いや10回ぐらい観てもらうと存分に楽しめると思います。
小林 中心になる八号と四号の役者が今回初めて変わり、雰囲気も一新すると思います。前に観た方も是非その違いを楽しんでほしいです。

ジョブキタ北八劇場シリアスシリーズ 『12人の怒れる男』

ニューヨークの法廷。夏の暑い日。父親殺しの罪に問われたひとりの少年。12人の陪審員が評決のため陪審室に集まった。
16歳の少年は、有罪が確定すると死刑が待っている。全員一致で有罪になると思われたところ、ひとりの陪審員が無罪を主張したことから物語は動き始める…。
脚本:レジナルド・ローズ 演出:納谷真大
出演:〈シングルキャスト〉小林エレキ、水津聡、瀧原光、戸澤亮、納谷真大、能登英輔、山野久治、川口柊、寺岡玲音
〈ダブルキャスト〉梅原たくと、大田黒ヒロタカ、菊地颯平、菊池拓帆、菅原永二、明逸人、山木将平、山田マサル
【日程】
2026年9月12日(土)~9月27日(日)
(全20ステージ) ※開場は開演30分前
【チケット】
・一般:5,000円
・U-25:2,000円
・高校生以下:1,000円
※すべて税込 ※前売当日共通

同時上演!『5人の作家による短編集』
同じ舞台上で繰り広げられるアナザーストーリー

─公演期間中の朗読劇は初めて?
納谷 そうです。昼公演後の夜の時間など、劇場をもっと有効活用するにはと考える中で、同じセットを使った朗読劇を上演するアイデアが生まれ、今回の企画が実現しました。

─朗読劇の物語は本編ともかかわりがある?
納谷 何かしらつながりがある作品になっています。本編の前に上演される朗読劇には前日譚のような要素が入るなど、アナザーストーリーのように本編そのものにも奥行きを与えてくれるはずです。

─劇作家の皆さんにも注目です
納谷 ジョブキタ北八劇場の自主事業では、これまでいろいろな役者さんが出てくれた一方、台本はほぼすべて僕が担当してきました。なので今回、NORDの瀧原くんをはじめ、これからの演劇界を担う作家たちの才能にも触れる機会になればと思っています。
※配役は日程により異なります。

ジョブキタ北八劇場リーディングシアター『5人の作家による短編集』

次代を担う札幌の劇作家陣がオリジナルのショートストーリーを制作!「12人の怒れる男」の舞台セット上で、オリジナルキャストによるリーディング公演を行います。
演出・統括:納谷真大
脚本家:梅原たくと(ELEVEN NINES)、遠藤雷太(エンプロ)、髙橋正子(演劇家族スイートホーム)、瀧原光(NORD)、町田誠也(words of hearts)
【日程】
2026年9月15日(火)~9月25日(金)
(全4ステージ) ※開場は開演30分前
【チケット】
・一般:2,500円
・U-25:1,000円
※すべて税込 ※前売当日共通
【会場】
ジョブキタ北八劇場
札幌市北区北8条西1丁目3番地
詳細・申し込みはこちら
ジョブキタ北八劇場公式サイト
https://kita8theater.com/

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