株式会社 森本商会

当社は道路区画線工事と塗装工事の公共工事をメインに請け負っています。とりわけ、道路区画線工事は釧路エリアから安定的に受注を獲得できる分野。塗装工事にしても業績は順調に右肩上がりです。
一方、ベテランの定着率が高いからこそ、世代交代のために若手の育成が必須。とはいえ、一般にイメージされるハードな働き方のままでは、若い世代を採用することはできません。そのため、3年ほど前から土日祝日を休日とするように就業規則を変え、2年前からは残業代で稼ぐのではなく基本給のベースアップによって、今まで以上の年収を確保できるようにシフトしました。ここ最近、公共工事は土日を休めるよう、ゆとりを持った工期を提示されるのも後押しとなっています。
現在、当社の年間休日は約130日に増えました。こういうと平日の業務量が増えたと思われるかもしれませんが、大きく変わっていないのが現実です。かつては土曜出勤が当たり前だったからこそ、仕事の仕方もどこか間延びしていたのかもしれません。業界の常識を疑い、意識を変えて効率化を進めることで完全週休2日制は可能だったのです。

若い世代を育てたいという意識は班長クラスにも共有し、そもそも穏やかな社員が多いため、指導の仕方も焦らずゆっくりというスタイルが根づいています。一人ひとりに合ったスピードで、じっくりと成長できれば良いという考え方です。
例えば、道路区画線工事の場合、道路上でゆっくりと動くマーカー車（ラインを引く車）に乗りながら作業するため、まずは安全に関わることを徹底的に教えていきます。その後、現場で材料を移し替えたり、コーンを置いたりする簡単な作業を担ってもらいながら、時間が空いた時には社内で矢印の描き方や機械操作の練習をしてもらうのが次のステップ。上手になってきたら、会社の費用負担で路面施工技能士といった資格を取得し、各持ち場で一人立ちしてもらいます。
とはいえ、オペレーションを担当する作業員に関しては、難しいスキルを求められる場面は多くありません。施工管理スタッフに比べ、収入はどうしても上がりにくいのが現実ですが、若い世代に「施工管理をやってみない？」と打診しても、「いや、これで満足です」と（笑）。私としても、ムリに転籍するより、自分の適性に合った職種で長くスキルを積んでもらいたいと思っています。

前職は水産加工会社の製造部門。同じ作業を続けるのが辛くなってきたことに加え、労働環境もハードだったため転職を考えるようになりました。僕はフィギュアの色つけが好きなので、塗装の求人を眺めていたところ、森本商会と出会ったんです。
入社当初は塗装の部門からスタートし、最初は養生テープを貼るといった簡単な作業から教わりました。慣れてきた頃から機械で塗膜を削る作業など、段階的に仕事を覚えていけましたし、失敗しても「コレは村上がやったな」と冗談交じりにフォローしてくれました。
現在は道路区画線工事を経験しているところ。この部門は朝が早い反面、早く帰ることができますし、冬場は勉強会や練習をしても時間が余った場合には昼過ぎに退社できます。塗装は出張があり稼げるのが良く、道路区画線工事は自分の時間を大事にできるというのが僕の印象です。
僕は森本商会に転職してから結婚しました。前職では妻が「もう少し金銭に余裕ができてから結婚したい」と言っていたこともあり、収入面でも安心できたのだと思います。当社では土日が休みなのでキャンプやプチ旅行に出かけられるなど、プライベート面でも充実しました。

アルバイトをしても長続きせずに職場を転々とし、6年ほど前にラーメン屋を辞めた時のこと。知り合いに紹介されたのが森本商会です。「ペンキの仕事」をしているくらいしか分からなかったのですが、軽い気持ちでチャレンジしてみました。
入社後はマーカー車の後ろに乗って、ラインの幅や材料の加え方などを教わりました。業務自体は難しくないですし、先輩方は丁寧に指導してくれるので、「見て覚えろ」の世界とは真逆。ほどなくオペレーターと呼ばれる持ち場を任されるようになり、今は塗料の調整やガン（塗料を噴出する部分）が詰まらないように整備するのが主な仕事です。
自分はコツコツと同じ作業を繰り返すのが好きなタイプ。この仕事はマーカー車に乗っている時間が大半なので重労働もありません。それに、3年ほど前から土曜日が休みとなり、趣味に費やす時間も増えたのがうれしいところです。釧路市内で土日休みな上、当社ほど待遇が良い職場は他に見当たらないため、長く続けたいと思っています。朝は早いですが、仕事内容の割りに人も待遇も良く、休日が多いところも魅力です。

前職は土建会社の施工管理です。当時は残業や休日出勤が当たり前で、ハードな働き方には慣れていましたが、寝ずに一つの現場を終わらせてすぐ、「次はこの現場」と指示された瞬間、自分の中で「もう嫌だ」と何かが弾けてしまい…。そんな時、もともと知り合いの当社の常務に誘われて10年ほど前に森本商会に転職しました。
施工管理の経験者ではあったものの、道路区画線工事や塗装の分野は初めて。ただ、先輩方は熱心に仕事を教えてくれ、居心地の良さが段違いだと感じました。
今は道路区画線工事の施工管理を担当。この仕事は一般的な土木や建築に比べ、線の幅や材料に使う種類が決まっているため、管理項目がシンプル。経験者にとってはやるべき業務が少ないと感じるはずです。ただ、天気によってラインを引けるかどうかの判断をしなければならず、雨だった場合は別の場所に移動しなければなりません。天気予報とにらめっこして、ラインを引く判断を下すのが特殊だと思います。
雪解けでラインが消えてしまいやすいGW前は仕事が集中しますが、それ以降は自分のペースで施工管理を進めやすいのもメリット。土日が休みなのも体が随分とラクになりましたね。